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巻き爪/外科

意外と多い足の爪の悩み・・・巻き爪の予防法

「巻き爪」という症状を聞いたことはありますか?

足の爪にについて悩んでいる人、あるいは足の爪に痛みを感じたことがある人は多いようです。
その原因の一つに、巻き爪があります。

そこで、巻き爪の種類や原因、予防法についてご説明します。

巻き爪とは?

巻き爪

巻き爪とは、足の指の爪の先端部分が内側に巻かれているような状態を指します。


本来、爪は平面に近いものですが、巻き爪の場合は湾曲している爪が、指の肉の部分に食い込んでしまい、痛みが生じてしまうのです。


巻き爪は比較的、足の親指に起こることが多いですが、もちろん親指以外の爪が巻き爪になる可能性もあります。

巻き爪の原因

爪への圧迫

足に合っていない小さいサイズの靴を履くと、巻き爪になることが多いです。

爪先が圧迫されることで、爪が微妙に湾曲してしまいます。
この状態が長時間続くと、巻き爪が悪化することになります。

また、ハイヒールの場合は靴のサイズが合っているとしても、常に重心が爪先にかかり、爪を圧迫した状態が続くことから、巻き爪になりやすいです。

深爪

巻き爪の主な要因としては、深爪も挙げられます。

深爪をしてしまうと、指の皮膚が本来爪のある部分にまで崩れてしまいます。
そこに伸びた爪が食い込むみ、巻き爪の状態となるのです。

巻き爪の種類

巻き爪の種類

巻き爪は主に、以下の3種類に分けられます。


  • 陥入爪
  • 湾曲爪
  • 爪甲鈎弯症
陥入爪

巻き爪の中で最も多い症状が、陥入爪です。

爪が内側に巻かれているのに加えて、皮膚が炎症を起こしている状態を指します。

重症の場合、爪が指の皮膚を突き破るため、細菌感染による膿が出たり、炎症性肉芽ができることで痛みだけではなく、出血や悪臭を発生させることもあります。

陥入爪の場合、爪側よりも、むしろ皮膚側・体質側に原因があることが多く、体質的に爪の幅が広い、あるいは薄い人は、陥入爪のリスクが高いです。

浮指や外反母趾で巻き爪になる場合も、陥入爪の可能性があります。
他にも爪がまだまだ薄い子供や、股関節が硬いので足の爪先に重心・衝撃が掛かりやすい体質の人も、リスクが高いです。

湾曲爪

湾曲爪は、病院によっては巻き爪そのものを指すこともあります。

主に、皮膚側ではなく爪が丸みを帯びた状態のことを「湾曲爪」といいます。

湾曲爪の原因としては、陥入爪と同じく、爪先への重心過多、爪の切り方といった問題が挙げられます。

ただし、湾曲爪は皮膚側よりも爪側に原因があるケースが多いのですが、陥入爪と同様に、爪が伸びるにしたがって皮膚に刺さるようになり、外傷を招くケースもあります。

また、湾曲爪は人によって症状が大きく異なります。
爪の両サイドが湾曲になっている場合もあれば、片側のみのケースや、湾曲の角度なども人によって違うことに注意してください。

爪甲鈎弯症

主に足の親指に生じる症状です。

爪に横筋が刻まれるようになり、厚く硬くなって、やがては爪が皮膚から浮かび上がるなどの症状がみられます。

その際、湾曲に変形してしまい、親指の皮膚を傷つけるだけではなく、違う指の皮膚を傷つけることもあります。

原因としては、先の二つの症状に加えて、皮膚疾患を伴っていることも考えられます。

巻き爪の予防法

巻き爪の予防

巻き爪にならないための予防法をご紹介します。


  • 陥入爪
  • 湾曲爪
  • 爪甲鈎弯症
足に合った靴を履く

足の形に合った靴を履き、爪先部分だけに重心がかからないよう気を付けるだけでも予防になります。

靴を購入する際、23.5cm、24.0cmといった大きさだけで選ぶのではなく、実際に試し履きするして、足の形に合っている靴を探すとよいでしょう。

また、足に余計な力をかけずに自然な状態で歩ける靴であれば、爪の湾曲の防止になります。

ハイヒールを履く機会を減らす

ハイヒールを履くと、爪先に重心をかけて歩くことになります。

これは、巻き爪予防という観点からは好ましくありません。
たとえば、仕事で常にハイヒールを履いているという人は、お休みの時はできるだけヒールの低い靴を履くなど、試みてもいいでしょう。

もし長時間ハイヒールを履いている状況が続くようであれば、適度に着座したり脱いだりして、足への負担を軽減させてください。

靴紐の正しい結び方を知る

スニーカー等、紐のある靴を履く際、「足にフィットするように」と、靴紐をきつく縛る人は珍しくありません。

それこそが「正しい靴の履き方」と考えている人もいるようですが、靴紐を縛りすぎると、爪先部分は靴が小さくなる圧力を感じるため、巻き爪のリスクが高くなるのです。

靴紐を結ぶ際には、あくまでもフィット感を優先させることが重要です。
爪先が縮こまったり、爪先に負担を与えるような結び方は控えましょう。

正しい爪の切り方を覚える

巻き爪を防止するためには、爪の切り方も重要なポイントです。

爪を切る際、ある程度は残すことが大切です。

爪には様々な役割があります。
皮膚の形状維持も爪の役割の一つ。爪がなければ、指の肉が崩れてしまいます。

結果、爪も指の肉に押されるかのように湾曲したり、皮膚に刺さって炎症を起こしてしまいます。

爪は伸びた部分をすべて切るのではなく、ある程度は残しておきましょう。

巻き爪になってしまったら・・・

すでに巻き爪に悩まされている場合は、医療機関を受診してください。

すでに巻き爪に悩まされている場合は、医療機関を受診してください。

巻き爪は病気の一つですで、医療機関で正しい治療を受けることが望ましいです。

巻き爪治療を行っている民間業者もありますが、巻き爪は爪が丸いだけではなく、その他の症状を併発しているリスクもあります。

たとえば陥入爪の場合、皮膚の炎症も起こしていますので、爪だけではなく、皮膚の炎症の治療も行わなければなりません。

医療機関であれば、他の症状も合わせて治療することができるので、ぜひご相談ください。

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