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ヘルパンギーナ/小児科

知っておくとお子さんも安心! ヘルパンギーナの基礎知識

小さなお子さんがいる家庭では、お子さんが急に病気にかかると不安になるものです。

しかし、お子さんがかかる病気について、基礎知識を持っておくと安心できるでしょう。

お子さん、特に乳幼児を中心に発症する病気であり、対して「名前を聞いてもよくわからない」という病気のひとつに「ヘルパンギーナ」があります。

そこで、ヘルパンギーナとはどんな病気なのか、原因や対処法についてご説明します。

ヘルパンギーナとは?

長町の小児科が教えるヘルパンギーナ

ヘルパンギーナとは、ウィルス性の咽頭炎です。


口腔内に水疱性(すいほうせい)の発疹が確認されるとともに、発熱の症状がみられることもあります。


6月から夏にかけて子供に多くみられる症状ですが、大人が発症するケースも確認されています。


手足口病、咽頭結膜熱と並んで、子供の「三大夏風邪」とされています。

ヘルパンギーナの症状

長町の小児科によるヘルパンギーナの症状の解説

ヘルパンギーナの潜伏期階は3日から6日ほどです。


のどの痛みから、食欲減衰による脱水症状を引き起こすケースもあれば、発熱から熱性けいれんを引き起こす可能性もあります。


他にも、咳や下痢を患うケースも確認されています。

ヘルパンギーナの原因

ヘルパンギーナの原因は、コクサッキーウィルスA群です。

コクサッキーウィルスA群とは、ノンエンベロープウィルスに分類されるもので、アルコール消毒剤や熱などへの抵抗力が高いです。

そのため、通常のアルコール消毒液ではノンエンベロープウィルスを消毒しきれず、それがヘルパンギーナを引き起こす原因となることがあります。

ノンエンベロープウィルスとは?

ノンエンベロープウィルスには、ウィルスの核酸の周囲にエンベロープと呼ばれる脂質性の膜がありません。

エンベロープで覆われているウィルスについては、エンベロープの破壊と共にウィルスもダメージを受けます。
しかし、ノンエンベロープウィルスはエンベロープがないので、ウィルスがダメージを受けにくいのです。

ヘルパンギーナにかかるのは1度だけではない可能性も・・・

一般的に、ウィルス性の症状に感染した場合、免疫ができるので同じタイプの症状にはかかりにくくなります。

しかし、ヘルパンギーナの原因であるウィルスには、いくつもの種類があります。

そのため、一度ヘルパンギーナにかかり治まったとしても、違うタイプのウィルスに感染する可能性もあります。

ヘルパンギーナの予防法

長町の小児科がお伝えするヘルパンギーナの予防法

ヘルパンギーナにかからないためには、予防法を覚えておくことが大切です。

手洗いうがいと消毒の徹底

ヘルパンギーナはウィルス性感染症です。

接触感染だけではなく、飛沫(ひまつ)感染する症状でもあるので、帰宅した際には手洗いやうがい、消毒を徹底することも予防の一つです。

手洗いを怠ると、感染したウィルスをそのまま体内に留めておくだけではなく、家の中に持ち込み、他の人にヘルパンギーナを移してしまう可能性もあります。

マスクの着用

外出する際にはマスクをするとよいでしょう。

飛沫感染の可能性があるので、くしゃみもまた、感染の原因となります。
すでにヘルパンギーナで悩まされている人がくしゃみをすれば、ヘルパンギーナのウィルスを周辺にまき散らすことになります。

ヘルパンギーナが流行しているシーズンは、外出の際にはマスクを着用してウィルスの侵入を食い止めましょう。

家の中の衛生管理

外でヘルパンギーナのウィルスに感染し、そのまま帰宅すると、家の中にヘルパンギーナのウィルスが蔓延することになります。

そこで、家の中の衛生管理に注意してください。

特に手が良く触れる場所は、消毒を徹底しておくとよいでしょう。

酸性アルコール消毒剤の活用

ノンエンベロープウィルスは、エンベロープウィルスよりもアルコールなどの消毒成分に強いことから、従来の消毒剤の効果が薄く、ヘルパンギーナに感染してしまうケースもあります。

しかし、ノンエンベロープウィルスへの効果が期待できる「酸性アルコール消毒剤」も登場しています。

ヘルパンギーナにかかってしまったら・・・

ヘルパンギーナにかかってしまった場合の対処法も覚えておきましょう。

口内炎用の薬の仕様

ヘルパンギーナは喉の奥に水疱が出来るので、痛みを伴います。

痛みの結果、食欲不振等による二次被害を及ぼすケースもあります。
そこで、口内炎用の薬を利用して口腔内の炎症を抑えることも有効です。

栄養・水分補給
長町の小児科が紹介するヘルパンギーナの対処

喉の奥に炎症が生じることから痛みを伴い、食欲不振に陥るケースもあります。


喉を通過する際に痛みに襲われることから、食欲が湧かなくなるケースもあれば、食欲そのものはあるものの、痛みへの抵抗感から食事を摂取しない患者さんもいます。


また、水分でさえも摂取に抵抗が出るケースもありますが、食事・水分補給は大切です。


特に水分補給ができないと、脱水症状を引き起こす可能性もあります。

下痢を引き起こしていると、下痢への恐怖心も加わり、水分補給への抵抗感が出てしまいがちです。
それでは脱水症状を起こしかねませんので、水分も適度に摂取してください。

摂取の際には喉に負担を与えない、喉越しの良い食べ物による栄養補給を心掛けるのもよいでしょう。

豆腐、ゼリー、プリンなど、噛み砕かなくとも胃の中まで運べるものであれば、ヘルパンギーナの痛みを最小限に食い止めつつ、栄養・水分補給が可能になります。

鎮痛解熱剤

ヘルパンギーナの原因となるウィルスに有効な抗ウィルス薬はありません。
そのため、他の薬で代用する形になります。

特にヘルパンギーナの治療で多く用いられるのが、沈痛解熱剤です。
ヘルパンギーナは頭痛や発熱、のどの痛みを伴う症状なので、それらの痛みに対して用いられます。

医療機関の受診

お子さんのヘルパンギーナで悩んでいる親御さんは、ぜひ医療機関まで足を運んでください。

もしお子さんがアレルギーや持病を持っていて、それを理解していないまま、自己判断で薬を用いたりすると、他の病気まで悪化する恐れもあります。

医療機関であれば、ヘルパンギーナ以外も考慮した治療を行いますので、医療機関の受診をお勧めします。

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