小児科
Pediatrics
6ヶ月以上のお子様を対象に、発熱、のどの痛み、鼻水、咳、痰、頭痛などの風邪症状をはじめ、蕁麻疹(じんましん)、腹痛、吐気、嘔吐、下痢、便秘などの症状などを診療しております。各種予防接種(1歳以上から対応)もおこなっておりますので、詳細についてはお問い合わせください。
また当院では、感染症(麻疹、水疱瘡など)の疑いがある患者様には他の患者様への感染を防ぐため、別室をご案内させていただく場合がございます。
小児科の主な症状 Main symptoms
- 風邪Cold
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お子様の病気の中でも最も多いのが風邪です。
咳、鼻水、鼻づまり、軽い喉の痛みや発熱等の症状があり、原因の9割以上がウィルスによるものです。大人と同様にしっかり治さないと、気管支炎や肺炎に進行する可能性もあるため、早めの診察をお勧めします。 - 腹痛Stomach ache
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同じ腹痛でも、大人の場合とは病気の種類が異なります。
腹痛は比較的軽症の胃腸炎や便秘から、緊急の対応が必要な病気(急性虫垂炎、腸重積、腸閉塞等)まで、様々です。
2歳以下の乳幼児は、はっきりとした腹痛を訴えることができないため、泣き止まない、表情が普段と違う等、気になることがある場合は受診をお勧めします。 - 下痢Diarrhea
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下痢の場合は、便の状態をよく確認し、その内容を診察時にお伝えください。
少し柔らかい程度の下痢か、水っぽいか、血液は混じっていないか、白っぽくないかなどを確認してください。また、腐敗したような臭いはないかなど、臭いに関しても普段と異なるようであれば注意が必要です。
下痢の際には、脱水症状になる可能性もあるので、水分を少量ずつでもとらせてあげてください。 - 嘔吐Vomiting
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嘔吐の原因は様々ですが、ウィルス感染が原因であることが多いです。
ウィルスの場合は、嘔吐は半日~1日で快方に向かっていくため、吐いた後に、少しずつ水分をとらせ、あまり苦しそうでなければ、さほど心配しなくても大丈夫です。
嘔吐と共に顔色が悪くなる、ぐったりする、血便等が見られるときは腸重積症の恐れがあるため、診察が必要です。腸重積症は恐ろしい病気ですので、できるだけ早く医療機関にかかりましょう。また、嘔吐の際も下痢同様、脱水症状に注意が必要です。 - 喘息(気管支喘息・乳児喘息)Asthma
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喘息とは、発作的にヒューヒューという呼吸を繰り返す病気です。
特に、2歳未満の場合「乳児喘息」と診断されます。この症状が繰り返す場合や発作などが重い場合は、乳児喘息と診断されます。
3歳以上のお子さまで上記のような症状があった場合は、ほとんどが気管支喘息、いわゆる小児喘息と診断されます。小児喘息は体質や環境要因の両方が関係し発症すると言われています。体質改善は難しいですが、環境要因は家の掃除などで改善することができます。
薬には発作を起こさせないための薬と、発作症状を抑える薬があります。
一人一人症状が異なりますので、まずはご相談ください。 - 発疹Rash
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発熱を伴う場合は感染による全身疾患、例えば麻疹(はしか)や水疱瘡(みずぼうそう)の可能性があります。麻疹は潜伏期間10日ほど、水疱瘡は2〜3週間ほどあり、共に感染力が非常に強いという特徴があります。治療法は麻疹に関しては特別な治療法はなく、ビタミンAの投与や解熱薬の処方になります。水疱瘡に関しては抗ウィルス薬を処方します。既にできてしまった麻疹には、かゆみ止めや塗り薬などを処方することもあります。
感染力が強いため、幼稚園・保育園・小学校には完治後に行くようにしましょう。 - 夜尿症(おねしょ)Enuresis
- 寝ている間に排尿してしまうことをさし、一般的におねしょと言われるものです。5~6歳を過ぎても月2回以上の夜尿がみられ、かつその際に目覚めない場合、夜尿症である可能性が高いです。夜尿症の治療は、まず2〜4週間の生活習慣の改善から行います。効果が不十分な場合は、合成抗利尿ホルモン薬の投与や夜尿アラーム療法などの治療を行います。
- アトピー性皮膚炎Atopic dermatitis
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アトピー性皮膚炎は、皮膚の体質や、外からの刺激が原因となります。
乾燥した皮膚に付く、汚れや食べこぼし、汗等の刺激物、オムツの締め付けやタオルでふいた際の刺激なども痒みの要因になります。
アトピ-性皮膚炎の治療には、保湿剤等によるスキンケア、抗原除去療法、薬物療法などがあります。 - 蕁麻疹(じんましん)Hives
- 赤く盛り上がった痒い吹き出物で、時間とともに消えます。蕁麻疹は、数時間で消えてしまうこともありますが、場合によっては数日・数カ月続くこともあります。すぐに消える場合は心配ないですが、長引くようであれば受診をお勧めします。