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風疹/小児科

子供だけではなく大人もかかる怖い風疹

子供がかかる病気の代表的な存在に、風疹があります。

しかし、「風疹は子供の病気」というイメージを持つのは間違いです。
実は、風疹は大人も発症する病気であり、かつ危険な合併症を招くリスクもあります。

子供を風疹から守るため、そして大人になって風疹で苦しまないために必要な、風疹に関する基礎知識と予防法をご紹介します。

風疹とは?

長町の小児科による風疹の説明

風疹とは、ウィルス性の発疹症です。


子供だけではなく、成人でも発症します。


症状としては、主に高熱、発疹、関節痛が確認されますが、不顕性(最近はウィルスに感染しているものの発症していない状態)の場合もあります。


また、合併症を併発する可能性もあります。


妊娠20週までの妊婦が風疹に感染した場合、生まれてくる子供が先天性風疹症候群を患う可能性も高まります。

先天性風疹症候群の場合、先天性心疾患、難聴、白内障などの異常や、低出生体重鵜、髄膜農園、糖尿病といった症状がみられるケースもあります。

飛散性も風疹の特徴の一つです。
1人の風疹患者のウィルスから数人に感染していくほどの感染力を持っています。

風疹の原因

風疹の原因は、基本的に人からの感染ですが、風疹は不顕性の人もいます。

ウィルスには感染されているものの発症していない。
そんな場合でも体内には風疹ウィルスが存在するので、くしゃみ等で他人に感染してしまう可能性があります。

満員電車のように人が密集している場所でのくしゃみは、多くの人が風疹に感染するリスクがあるのです。

風疹ウィルスを海外から持ち帰るケース

風疹の感染が起こるのは、国内だけではありません。

旅行・出張等で訪れた海外で風疹ウィルスに感染してしまい、帰国して国内で風疹ウィルスを多くの人に伝染させてしまうケースもあるのです。

風疹が流行するメカニズム

長町の小児科による風疹が流行するメカニズムの解説

風疹が流行するメカニズムとして、風疹が持つ感染力の強さが挙げられますが、移される側の問題もあります。


たとえば1979年度生まれ以上の男性の場合、ワクチンを定期接種する機会がありませんでした。


当時は女性のみが風疹ワクチンを集団接種していたので、男性は免疫を持っていません。


そのため、この世代は風疹にかかりやすく、ウィルスを拡散させやすいともいわれています。

また、1987年度から1980年度生まれの男女は、個別接種が推奨されていました。
そのため接種率が低く、感染リスクが高い世代とされています。

1994年度から1990年度生まれの男女の場合は、1歳の時に予防接種を受けた後、高校3年の時に2回目の予防接種を推奨されています。

しかし高校生という年代のためか、特に東京や大阪といった大都市では接種率が70%なので、この年代も比較的、風疹ウィルスに感染しやすいです。

若い世代が風疹になる理由

風疹は決して子供だけがかかる症状ではありません。
10代、あるいは20代の風疹患者さんもいます。

ワクチンの接種回数が守られていない点や、子供のころに風疹にかかっていないといった理由で、風疹の免疫がないことから、風疹にかかりやすいとの指摘もあります。

風疹の予防法

ワクチンの接種
長町の小児科でワクチンの接種

風疹の予防法といえば、ワクチンの接種です。


風疹はウィルスの感染症です。


そこで、ワクチンの接種によりウィルスの感染を防ぎます。


行政からの支援もあるので、どこで予防接種を受けているのかを確認し、予防接種を受けるとよいでしょう。

また、成人の場合も同様ですが、血液検査を受けることで風疹の既往歴がわかります。
予防接種の前にまずは既往歴の確認から行い、医師の判断を仰ぐとよいでしょう。

ただし、流行の兆しを見せるとワクチンが不足する傾向にありますので、早めに問い合わせるとよいでしょう。

マスクや手袋の着用

風疹の感染力の高さから、マスクや手袋で完全に防げるとまではいえませんが、予防策の一つではあります。

風疹は感染力が高く、風疹患者がくしゃみをし、飛散したウィルスが付着している手で触ったものに触れても感染する可能性があります。
そのため、マスクだけではなく手袋も予防の一環になります。

風疹にかかってしまったら・・・

長町の小児科で風疹の対処

もしも風疹になってしまった場合の対処法も覚えておくとよいでしょう。


基本的に、風疹の治療法は自然治癒になります。


そのため、風疹が悪化しないよう心掛けた行動も大切です。

水分補給

風疹によって発熱が確認された場合には、こまめに水分を補給しましょう。
発熱により汗をかいて体内の水分が減少し、脱水症状のリスクが高まるからです。

その際、発汗によって同時に失われてしまった、ビタミン・塩分といった栄養の補給も行える水分が好ましいです。

食欲が減少している場合には、水分補給が栄養補給も担うことになります。
そこでミネラルウォーターよりも、果汁が含まれているものなどで水分と栄養の両方を同時に補給するとよいでしょう。

汗の対処

風疹にかかって発熱があると、汗をかきます。
その際、汗は常にふき取りましょう。

汗をそのままにしておくと、汗が痒みを生むケースもあります。
また、汗をかくことで体温のコントロール機能が衰え、風邪など他の症状を招くこともあります。

二次的な症状を予防するという点からも、こまめに汗を拭きとったり、衣服が汗ばんでいるのであれば着替えるようにしましょう。

部屋の湿度

部屋の湿度にも留意しましょう。

部屋が乾燥している状態は、ウィルスが繁殖しやすい状態であり、かつ喉など体調面にも悪影響を及ぼします。
特にくしゃみが出ている場合、乾燥は喉に負担を与えることになります。

安静にしておく

発熱だけではなく、関節に痛みを感じている場合は安静を保ちましょう。

関節が痛いと、いつものように力が入りません。
特に多いのが足の付け根の痛みです。

リンパが腫れることで、股間に力が入らなくなるケースがあります。
そのため、歩くのさえままならない人もいます。
無理に歩こうとして転んで怪我を・・・といった懸念もあります。

被害を増やさない、広げないという観点からも、安静にしておくことも大切です。

医療機関の受診

風疹は合併症を伴わないものであれば自然と治癒します。
そのため、先に挙げた対処法を実践しているだけで回復に向かう人もいますが、合併症の恐れがある場合は、話が変わります。

特に妊婦の場合、自分自身だけではなく胎児に影響がないのかも考えなければなりません。

自分自身に風疹の兆候がなくなったとしても、医療機関を受診しておきましょう。

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